
はじめに
放課後。
「今日のトラブル、
保護者に電話しておいた方がいいな…」
そう思っているのに、
なかなか電話に手が伸びない。
「何から話そう…」
「うまく説明できるかな…」
「怒られたらどうしよう…」
頭の中で何度も
話す内容を考えているうちに、
どんどん電話するのが
怖くなっていく。
若手の頃の私は、
保護者への電話が本当に苦手でした。

電話の前に「事実」を整理する
そんな私が、
保護者へ電話するときに
大切にするようになったことがあります。
それは、
いきなり電話をかけないこと。
電話する前に、
「何があったのか」を 整理する。
例えば、
・いつ起きたのか
・どこで起きたのか
・何があったのか
・子どもは何と言っているのか
・学校ではどう対応したのか
・今はどんな様子なのか
最低限、
これらを整理してから
電話するようにしています。
電話が苦手だった私は、
「うまく話さなきゃ」
と思っていました。
でも、
本当に必要だったのは、
話す技術よりも、
話す内容を整理しておくこと
だったんです。

電話をかける直前まで話す内容を考えていた
若手の頃の私は、
電話をかける前になると、
何度も頭の中で
シミュレーションしていました。
「最初になんて言おう…」
「ここまで説明した方がいいかな…」
「こんな言い方をしたら怒られるかな…」
考えれば考えるほど、
不安になっていく。
やっと電話をかけても、
緊張して、
何を伝えたかったのか分からなくなることもありました。
保護者から質問されると、
「あれ…どうだったっけ?」と焦る。
そして電話が終わったあと、
「あれも伝えればよかった…」
「言い方、まずかったかな…」
と一人反省会。
電話一本で、
どっと疲れていました。

「上手に説明すること」に必死だった
当時の私は、
保護者対応が上手な先生は、
話すのが上手な先生
だと思っていました。
だから、
「ちゃんと説明しなきゃ。」
「失礼のないように話さなきゃ。」
「納得してもらわなきゃ。」
と、話し方ばかり気にしていました。
でも、
それでは電話への不安は
なくなりませんでした。
そこで、
電話をかける前に、
その日あったことを簡単に
メモするようにしました。
すると、
あることに気づきました。
私が怖かったのは、
電話そのものではなく、
「何をどう伝えるか」が
自分の中で整理できていないこと
だったんです。

私が電話前に整理する3つのこと
それから私は、
電話をかける前に必ず内容を
整理するようになりました。
特に大切にしているのは3つです。
① まず「事実」を整理する
最初に、起きたことを整理します。
いつ、どこで、 誰と、何があったのか。
ここで大切なのは、
自分の想像を入れず、
確認できている事実を整理すること。
例えば、
「Aさんが嫌がらせをしました。」
ではなく、
「休み時間に、
AさんがBさんの筆箱を取り、
Bさんが『返して』と伝えました。」
というように、起きたことを整理します。
まずは、
何があったのかを 正確に伝えられる状態
をつくります。
② 子どもの話を整理する
次に、
本人から聞いたことを
整理します。
「どうしてそうしたの?」
「そのとき、
どんな気持ちだった?」
「相手とはどんな話をした?」
教師から見えた事実だけでなく、
子ども自身がどう話しているのか
も確認します。
ただし、
子どもの話だけですべてを
決めつけません。
確認できた事実と、
本人から聞いた話を分けておく。
これだけでも、
電話で話しやすくなります。
③ 学校での対応と今の様子を整理する
そして、
起きたことだけで終わらせず、
学校でどう対応したのか
も整理します。
「本人から話を聞きました。」
「相手の子からも話を聞きました。」
「二人で話す時間を取りました。」
そして、
今、子どもがどうしているのか
も伝えられるようにしておきます。
保護者にとって、
「何が起きたのか」と同じくらい、
「学校はどう対応したのか」
「今、わが子はどうしているのか」
は大切な情報です。

電話への怖さが少しずつ減っていった
電話前に整理するようになってから、
私自身の不安が
少しずつ減っていきました。
電話をかける直前になって、
「何から話そう…」
と焦ることが減った。
途中で話が飛んでも、
メモを見れば戻れる。
質問されても、
分かっていることと
分からないことを整理して答えられる。
何より、
「完璧に話さなきゃ」
と思わなくなりました。
必要なことを、
一つずつ伝えればいい。
そう思えるようになったことで、
電話をかけるまでの時間も
短くなっていきました。
電話が怖いときほど「話し方」より「準備」
保護者への電話が怖いと、
つい、
「どんな言い方をすればいい?」
「怒られない伝え方は?」と、
話し方の正解を
探したくなります。
私もそうでした。
でも、
どんなに話し方を考えても、
自分の中で
「何があったのか」
が整理されていなければ、
不安はなかなか消えません。
だから私は、
電話が怖い先生ほど、
まず、
事実を整理すること
から始めてほしいと思っています。
上手に話せなくても大丈夫。
必要なのは、
確認できていることを
一つずつ丁寧に伝えること。
電話前の準備ができるだけで、
保護者対応への怖さは
少しずつ変わっていきます。

やってみよう!
次に保護者へ電話するとき、
いきなり電話をかけるのではなく、
まず紙に書き出してみてください。
① 何があった?
② 子どもは何と言っている?
③ 学校ではどう対応した?
この3つだけでも構いません。
頭の中だけで整理するより、
書き出すことで、
何を伝えるのかがはっきりします。
「次の電話では
3つを整理してからかけてみます!」
「いつも頭の中だけで
考えていたので、メモしてみます!」

ぜひ公式LINEのトーク画面から
アウトプットしてみてください!
電話対応は、
いきなり上手になる必要はありません。
一つ準備してから電話する。
その積み重ねが、
保護者対応への不安を
少しずつ自信に変えていきます。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
きき

