「これって叱るべき?」若手が迷わなくなる生徒指導の3つの基準

学級経営

はじめに

「これって注意した方がいい?」

「これくらいなら流していい?」

若手の頃の私は、

子どものちょっとした行動を見るたびに

迷っていました。

厳しくしすぎるのも違う。

でも、見逃してクラスが荒れるのも怖い。

そんな私が生徒指導で大切にするようになったのが、

「叱る基準を自分の中に持つこと」

今回は、私が判断するときに大切にしている

3つの基準を紹介します。


1.「安全」に関わることは、その場で止める

まず一つ目は、

「その行動が、子どもの安全に関わるか」

例えば、

  • 廊下を全力で走る
  • 椅子を振り回す
  • 高いところから飛び降りようとする
  • ふざけて友達を押す

こうした行動は、

「まあ、これくらいならいいか」

と流さないようにしています。

なぜなら、

その一回が大きなケガにつながることがあるからです。

ただし、

大きな声で怒鳴る=しっかり指導する

ではありません。

まず行動を止めて、

「廊下を走ると、曲がり角から来た人とぶつかるかもしれないよ」

「ふざけて押したつもりでも、相手が転んだらどうなる?」

「なぜダメなのか」まで伝える。

ここを大切にしています。

「先生に怒られるからやめる」

ではなく、

「危ないからやめる」

と子ども自身が判断できるように

なってほしいからです。


2.「誰かを傷つけること」は曖昧にしない

二つ目は、

「誰かの心や体を傷つけていないか」

例えば、

「キモい」

「下手くそ」

「お前は入るな」

本人は、

「ふざけて言っただけ」

「冗談じゃん」

と言うかもしれません。

でも、

言った側が冗談でも、

言われた側が傷ついていることがあります。

若手の頃の私は、

「子ども同士のことだし……」

「これくらいなら自分たちで解決するかな」

と迷うことがありました。

でも今は、

人を傷つける言動は、そのままにしない

ことを大切にしています。

そんなときは、

「冗談だったかどうか」だけで終わらせず、

「相手はどう感じたと思う?」

と考えさせます。

そして、

「自分が楽しい」と「相手も楽しい」は違う。

そのことを丁寧に伝えます。

こうした小さな積み重ねが、

「この教室では、誰かを傷つけることは大切に扱ってもらえる」

という安心感につながっていきます。


3.「みんなの安心や学習」を大きく邪魔していないかを見る

三つ目は、

「その行動が、周りの子にどれくらい影響しているか」

例えば授業中。

隣の子と一言話した。

鉛筆を落とした。

少し後ろを向いた。

私は、こうした行動を
すべて同じ強さで注意する必要は

ないと考えています。

でも、

先生が話している間ずっと話し続ける。

何度も大声を出して授業を止める。

友達の学習を繰り返し邪魔する。

となれば話は変わります。

判断するときに見るのは、

「その子がルールを破ったか」

だけではありません。

「周りの子が安心して過ごしたり、

学んだりできる状態が守られているか」

も見ます。

例えば、

「話すな!」

だけではなく、

「今は先生の話を聞く時間だよ」

「話したいことは、このあと休み時間に話そう」と、

今、何をする時間なのかを具体的に伝える。

そうすることで、

ただ注意されるだけではなく、

子ども自身も

「今はどう行動すればいいのか」

が分かりやすくなります。


全部を同じ強さで叱らなくていい

若手の頃の私は、

「注意しない=甘い先生」

だと思っていました。

だから、小さなことまで気になって、

「静かにして」

「前向いて」

「ちゃんとして」

と一日中注意していた時期があります。

でも、それでは、

先生も疲れる。

子どもも、

「また怒られた」

という感覚ばかりが残ってしまいます。

そこで、

「今、本当に止める必要がある行動なのか?」

と考えるようになりました。

安全に関わる。

誰かを傷つける。

みんなの安心や学習を大きく妨げる。

この3つは、
曖昧にしない。

一方で、

一瞬後ろを向いた。

鉛筆を落として少し話した。

ちょっと姿勢が崩れた。

そんな小さな行動まで、
毎回同じ強さで注意する必要はありません。

叱る基準があると、

「注意する・しない」を感情だけで

決めにくくなります。

これが、私にとって大きな変化でした。


「怒る先生」ではなく「基準が分かる先生」へ

子どもにとって困るのは、

昨日は怒られなかったのに、

今日は先生の機嫌が悪くて怒られる。

Aさんは注意されたのに、

Bさんは何も言われない。

そんな、

「先生の基準が分からない状態」です。

だからこそ、

「危ないことは止める」

「人を傷つけることは曖昧にしない」

「みんなが安心して過ごしたり学んだりできる環境を守る」

という軸を持っておく。

そして、

子どもにもその理由を伝える。

そうすると、

「先生に怒られるからやめる」

ではなく、

「これは大切にしなきゃいけないことなんだ」

と、少しずつ子ども自身が考えられるようになります。

生徒指導で大切なのは、

たくさん叱ることではありません。

私は、

「何を大切にしている先生なのか」が子どもに伝わること

が大切だと考えています。


迷ったら、この3つ

「これって叱るべき?」

と迷ったときは、

次の3つを考えてみてください。

① 安全に関わるか

子ども自身や周りの子が

ケガをする可能性があるなら、その場で止める。

② 誰かを傷つけていないか

心や体を傷つける言動は

「冗談」で終わらせない。

③ みんなの安心や学習を大きく妨げていないか

その子だけでなく、

周りへの影響も見る。

全部を同じ強さで
注意する必要はありません。

でも、「ここは絶対に大切にする」

という基準は、

先生自身が持っておく。

その基準があるだけでも、

「これ、注意した方がいいのかな……」

と迷う時間は少しずつ減っていきます。

そして、

子どもにとっても、

「この先生は何を大切にしているのか」

が分かりやすくなります。

明日からまず、

注意したくなったときに、

「これは3つのどれに当てはまる?」

と一度考えてみてください。

その積み重ねが、

感情で叱るのではなく、

自分の軸を持って生徒指導ができる先生

への一歩になります。


やってみよう!

今日紹介した3つの基準の中で、

「これは自分も大切にしたい!」

と思ったものを一つ決めてみてください。

例えば、

「安全に関わることは、その場でしっかり伝えます!」

「誰かを傷つける言葉は、曖昧にしないようにします!」

「注意する前に、周りへの影響を考えてみます!」

決めたら、

公式LINEでアウトプットしてみてください!

文章は長くなくて大丈夫です。

「私はこれを大切にします!」

と一言だけでもOK!

読んで終わりではなく、

決める → アウトプットする → 明日の教室でやってみる

ここまでできると、
少しずつ自分なりの生徒指導の軸ができていきます。

ぜひ、

あなたが大切にしたい「叱る基準」

を聞かせてください!

きき

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